背景
- 筆者は Google Chrome での動画再生のカラーマネジメントに関する調査をしたい
- 調査するためには、カラーマネジメント後の動画の RGB値をキャプチャする必要がある
- OS のスクリーンショット機能を利用することで、カラーマネジメント後の動画の RGB値をキャプチャできるか調査する
目的
OS のスクリーンショットでキャプチャするRGB値は Google Chrome のカラーマネジメント後の値であることを確認する。 別の言い方をすると、Google Chrome が 図1 のように動画の Color Management を行う場合、スクリーンショット機能は 図1の ②の値をキャプチャすることを確認する
結論
OS のスクリーンショット機能が図1 の ②の値をキャプチャしていることを確認した。
確認条件は以下の通り。
- OS: Windows10 Pro, Version 20H2
- Webブラウザ: Google Chrome, Version 87.0.4280.88
- 動画ファイル: DaVinci Resolve で "Output color space" を "Rec.2100 ST2084" に設定して作成
検証方法
以下の順序で検証した。
- BT.2020色域 かつ ST 2084 の動画ファイルを作成
- Google Chrome にファイルをドラッグ&ドロップして再生
- Google Chrome のカラーマネジメント機能により色が変わることを確認
- OS のスクリーンショット機能で Google Chrome のスクリーンショットを作成
- スクリーンショットした画像の RGB値がカラーマネジメント後の値であることを確認
感想
- わざわざ確認するまでもない簡単な内容だったが念のため検証した
- 予想通りの結果が得られてたので SDR でのカラマネ調査はスクリーンショットを活用して実施できそうである
- 一方で HDR は色々と面倒くさそうな予感がしている
- 本調査のスコープからは外れるが、カラーマネジメント後のRGB値は予想と大きく異なっており、不自然な色温度のズレが生じていた
- 本件については別記事で調査する。かもしれない。
付録
検証に使用した動画へのリンクを以下に示す。