背景 前回の記事で筆者は Color Space Transform エフェクトの OOTF オプションについて調べた trev16.hatenablog.com 上記の記事で筆者は「Forward OOTF / Inverse OOTF は SDR でのみ設定可能」と述べたが、実は ARRI LogC4 などの Camera Log *1*2 を使っ…
背景 DaVinci Resolve には Resolve FX と呼ばれるエフェクトが用意されている Resolve FX の中に Color Space Transform という色空間の変換を行えるエフェクトがある Color Space Transform には OOTF に関して以下の 2設定が用意されている (図1) Apply F…
背景 画像フォーマットの PNG は 2025年6月に 仕様書の第3版 が公開され、HDRのメタデータに対応した [1][2] 具体的には cICP チャンク が追加された 既に DaVinci Resolve や Affinity Photo では HDRのメタデータ付きの出力がサポートされている [3] 筆者…
1. 背景 筆者は昨年に Ultra HDR の画像を作って HDR表示ができるか確認をした trev16.hatenablog.com しかし、この時は「表示が HDRとなるか」に注目しており、正しい輝度で表示されるかは未確認だった そこでもう少し真面目に Ultra HDR の HDR画像を作り…
背景 UltraHDR の調査中に画像ファイルのメタデータを確認する必要が生じた 今までは VS Code の Hex Editor を使っていたが、もっと拡張性のあるツールを使わないと解析が厳しかった Chat GPT 先生にバイナリエディタについて相談したところ、ImHex を勧め…
更新履歴 日付 内容 2025/09/07 初版作成 2025/09/08 「HDR調整がゲームの映像に与える影響」のP1パラメータの変化を以下に変更 *1"23/992 --> 46/992 --> 92/992"↓"0/992 --> 17/992 --> 42/992 --> 92/992" 2025/09/08 付録に「パラメータP2に関する考察」…
背景 2023年に Adobe/Apple は Gain Map という静止画の HDRに対する技術を提唱した[1] 筆者はテクニカルペーパーを読んで 2024年冒頭に解説記事を投稿した[2] trev16.hatenablog.com 2025年になり Gain Map をサポートするアプリケーションが増えてきた Chr…
目的 能登半島の道路の状況を実際に走って確認する 能登半島に車で遊びに行く際の注意事項があればまとめておく 総評 思いつきで気軽に行くのはオススメしないが、準備をしてから行くのは問題ない。 所々で悲惨な光景が残っている一方で、復興が進んでいる様…
ドキュメント: https://image-compare-component.netlify.app/ GitHub: https://github.com/cloudfour/image-compare SDR画像と ISO HDR画像の比較 画像フォーマットは AVIF。SDR画像 は HDR 画像をバッサリとクリッピングして作成。 SDR の明るさを何も変え…
0. 更新履歴 日付 内容 2025/05/20 記事公開。 2025/06/22 OBS でフィルタを有効化した状態で録画 or 配信を行うと画面が緑がかる問題を修正。4.1. に添付してある zip の hdr_tonemap_filter.effect を更新。 1. 背景 筆者はこれまで Windows 環境で HDR対…
背景 筆者は 2019年に HDR映像解析用の False Color表示 (輝度マップ表示 *1 ) を実装した しかし、お遊びで作ったこともあり細かい解析に使える代物ではなかった ここ最近、HDR映像解析の機運が高まってきたので現場で使えるレベルの False Color表示を作り…
背景 筆者はこれまで OBS での HDRコンテンツのキャプチャを行う際、割と適当にキャプチャ用のパラメータを設定しており、正確にキャプチャできているかを確認していなかった。 筆者は今後、HDR表示の検証に OBS を使いたいと考えており、それに備えて OBS …
背景 筆者はこれまで動画をエンコードする際に Limited Range *1 を必ず使用していた とある検証作業中に、「試してないだけで最近は Full Range でも問題ないのでは?」と思った そこで実際に確認することにした 目的 筆者が日常的に使用するソフトウェアで…
背景と目的 筆者はテストパターンを作成している時、Rectangle Mask を使った際のアンチエイリアシングが非常に気になった (図1 参照)。 図1. Rectangle Mask を使って 16x4 の矩形を描画したところアンチエイリアシングが発生した様子 以前にブログで書いた…
背景と目的 DaVinci Resolve の FusionページではSpline Editor を使ってアニメーションを細かく制御できる(図1参照)。 これは Pythonスクリプトからでも実行可能だが、やり方が分かりづらかったので備忘録として記事を残しておく。 図1. Spline Editor を…
背景と目的 DaVinci Resolve の Fusionページでは各ノードに対してユーザー定義の変数を追加できる。これは User Controls と呼ばれており、GUI では図1 のようにして設定できる。 図1. GUI で User Controls を追加している様子 上記の操作は Pythonスクリ…
背景 筆者はこれまでテストパターン動画 [1] を作成する際、Python で数百枚の静止画を生成して動画にエンコードしてきた *1 しかし、多種多様な解像度、フレームレート、カラースペース対応を考えると Python で静止画を生成するのは効率が悪かった 筆者は …
背景と目的 DaVinci Resolve では RCM*1 有効時に GUI を使ってクリップの Input Color Space / Input Gamma を任意の値に設定可能である(図1、図2) 筆者は処理の自動化のために Scripting (以後は Python API と呼ぶ) を使って 図1 の処理を行いたかった …
背景 先日、某所で「Rec.709 と Rec.709-A の違いを説明して欲しい」と聞かれたのだが即答できなかった 思い返すと一度も特性を確認したことが無かったのでプロットすることにした 目的 DaVinci Resolve の Rec.709-A の特性をプロットする プロット結果から…
背景 これまで筆者は AVIF, JPEG XL, HEIC フォーマットの HDR画像を作成して挙動を確認してきた。 しかし、まだまだ静止画の HDR表示は OS側 やアプリケーション側の対応に関して不明瞭な点が多く、定期的に各種デバイスを使った確認作業が必要な状況である…
1. 背景 筆者は 7年ぶりくらいに開発環境の Dockerfile を整理していた その中で試しに libheif をビルドしてみたところ、割と簡単に HDRに対応した HEIC画像を作成できそうであった *1 筆者は以前から iOS の動作確認用に HDR対応の HEIC画像を作りたいと考…
本記事ですが、内容が古いため読むのは非推奨となっております。翌年に書き直した以下の記事を参照して頂ければと思います。 trev16.hatenablog.com 背景 Android 14 から Ultra HDR と呼ばれる静止画フォーマットがサポートされている その名前の通り HDR …
はじめに 筆者は Alienware AW3225QF の特性を測定するために Argyll CMS の spotread を使っていた しかし、いつの間にか以下のエラーが発生して測定ができなくなった > spotread.exe -x -O hid_open_port: Failed to open path '\\?\hid#vid_0765&pid_5020…
1. 背景 DaVinci Resolve(以後、Resolve と略す)はバージョン19 で Windows での HDR表示に対応した ただ残念なことに、筆者が確認したところ Windows での HDR表示と DeckLink 経由での HDR表示は見た目が異なっていた そのため、Windows の HDR表示で何…
0. 更新履歴 日付 内容 2024.07.30 公開 2024.07.31 ・図3 のキャプションの誤記修正・3.5. に検証環境を追記 1. はじめに 本記事は前回の記事の続き(静止画編)である。 trev16.hatenablog.com 2. 目的 Windows 11 で静止画の HDRコンテンツをオリジナルの…
1. はじめに Windows 11 で HDRコンテンツを加工させずにモニターへ出力するのは意外と難しい 大抵の場合は、アプリケーションが表示の破綻を防ぐためにコンテンツに「変換処理」を適用してしまう コンテンツを「楽しむ」のではなく、コンテンツの「制作」や…
1. 背景 Windows 11 で HDR出力に対応したアプリケーションの出力信号を調査していたところ、特定のソフトウェアで特定のパターンを表示した場合にノイズが発生することがわかった 調査を行い原因の予想がついたため、結果を記事にまとめることにした 2. 目…
背景 かつて筆者は RGB to XYZ Matirx *1 を計算する際に White Point の XYZ値をどう設定するべきか悩んだことがあった *2 筆者は選択肢として以下の2つがあると考えていた ① カラースペースの仕様書に記載の White Point の xy値から算出する *3 ② Illumin…
Windows の scRGB の挙動を確認するために DirectX のサンプルコード を読んでいましたが、 難しすぎて発狂してしまい、現実逃避のために白川郷に行きました。 撮影した写真の HDR版 を AVIF として現像したので載せておきます。 OSの HDR機能を有効にして G…
結論 imagecodecs というライブラリを使えばよい。 筆者が試した例の紹介 インストール python -m pip install -U imagecodecs[all] サンプルコードと実行結果 サンプルコードを以下に示す。 # -*- coding: utf-8 -*- import sys from imagecodecs import JP…