背景と目的
- 1つ前の記事で筆者は PS5 本体に録画した HDRのプレイ動画の解析を行った
- 解析は主に DaVinci Resolve を使って行ったのだが、いくつか事前準備が必要だった
- その手順をメモとして残すことにした
結論
以下の手順で HDRフォーマットで録画したプレイ動画を DaVinci Resolve で開くことが可能となる。
PS5 側の設定
- ① 事前に PS5 で利用可能な USBドライブを準備し、PS5背面の USBポートに挿しておく
- ② 「設定」->「キャプチャーとブロードキャスト」->「ビデオクリップ形式」の画面を開く
- ③ 「ファイル形式」を「効率を優先 (WebM)」に設定する (図1 参照)
- 筆者が確認したところ MP4 形式で録画すると SDR でしか録画できなかった
- なお録画解像度を 3840x2160 にすると自動で「効率を優先 (WebM)」になる
- ④ PS5 でゲームを起動しコントローラーのクリエイトボタンを押して録画を行う
- ⑤ PS5 のメディアギャラリーを開き、USBドライブにコピーする (動画1 参照)
動画1. PS5 本体で録画したデータを USBドライブにコピーする様子
PC 側の設定
- ① USBドライブの録画データを PC にコピーする
- ② FFmpeg を使って mp4 コンテナに変換する
ffmpeg -color_primaries bt2020 -color_trc smpte2084 -colorspace bt2020nc -color_range tv -i INPUT_FILE_NAME.webm -c:v copy -c:a copy -color_primaries bt2020 -color_trc smpte2084 -colorspace bt2020nc -color_range tv OUTPUT_FILE_NAME.mp4
- ③ 変換した .mp4 ファイルを DaVinci で開く
注意事項
USBドライブから PC に .webm ファイルをコピーする際に、本当に HDR形式で録画できているか確認することをお勧めする。 筆者は MPC-BE という再生プレイヤーで .webm ファイルを開き、「File」-> 「Properties」を選択してメタデータを確認するようにしている。
図2 のように Color primaries と Transfer characteristics が BT.2020 と PQ となっていれば HDRフォーマットで録画できている。