1. 背景と目的
- iPhone 13 Pro を購入して HDR の動画撮影をしたが、Windows 環境で HDR 形式の動画を吸い出すのに少し苦労した
- macOS の機材は自宅にないので検証できていない
- 現時点で簡単に吸い出せる方法についてまとめておくことにした
2021.01.15 19:35 追記
記事公開後にもっと簡単な方法を教えて頂きました。結論欄に赤字で追記しました。筆者はこちらの方法を推奨します。
2. 環境
項目 | Version | 備考 |
---|---|---|
Windows | 21H2 | build 22000.376 |
iTunes | 12.12.2.2 | - |
iPhone | iOS 15.2 | iPhone 13 Pro Max |
3. 結論
Windows の Explorer を使ってデータを吸い出すのはダメ- Photos app の設定の TRANSFER TO MAC OR PC の設定を Keep Originals に設定した上で、Windows の Explorer を使って吸い出せば良い
2021.01.15 19:35 追記
ここから先の内容は、記事を修正する前の内容です。結論欄に赤字で記載した方法を使う場合は読む必要はありません。が、消すのも勿体ないので(内容が間違っている訳では無いため)、文書は残しておきます。
4. 詳細
4.1. HDR 形式の動画の吸い出し方
- ① iPhone の Camera app で HDR形式で動画を撮影
- ② Photos app でオプションメニュー(※)を選択
- ③ Save to Files を選択
- ④, ⑤ 任意の app を指定して保存(今回は DS file を指定した)
- ⑥~⑧ iTunes上で iPhone のデータを参照し、ドラッグ&ドロップで取り出す
手順 | スクリーンショット |
---|---|
② | |
③ | |
④, ⑤ | |
⑥~⑧ |
※このアイコンの名称って「オプションメニュー」で合ってるのだろうか…
4.2. Windows の Explorer を使って吸い出す場合の問題点
Windows の Explorer を使ってデータを吸い出すと SDR のデータになってしまう。HDR のデータとして吸い出すことが出来ない。 MPC-BE を使ってファイルのメタデータを調べた結果を以下に示す。
iTunes を使った場合 | Explorer を使った場合 |
おそらく iPhone 側で HDR to SDR 変換が働くのだと考える。 筆者は「これは Windows が SDR で動作しているのが問題では?」と考えて、Windows 側の Use HDR オプションを On に変更してみた。しかし結果は同じで SDR の動画が得られた。
5. その他
ここまで動画に関して書いてきたが、静止画に関しても同様の傾向があった。 具体的な内容を以下に示す。
なお、付与されている ICC Profile はどちらの場合も DIsplay P3 であった。 本当は HEIC についてもう少し詳しく調べたかったのだが、筆者の知識不足により全く調べることができなかった。残念無念。
6. 感想
一般の方々が Windows 上で iPhone で撮影した HDR コンテンツを編集するには敷居が高いと感じた。 macOS ならもう少し扱いやすいのだろうか。Liquid Retina XDR 搭載の MacBook Pro が自宅に欲しい…。